「資金繰りが毎月大変でとても不安です。」

これは、私が以前お会いした中小企業経営者の言葉です。

あなたの会社の資金繰り管理はバッチリですか?

投稿のきっかけは日経新聞の記事

先日、日本経済新聞で「中小にもキャッシュフロー経営を」という記事を目にしました。

私はこの記事を読んだ時、自身の実務経験との大きなギャップを感じました。

そこでは、東京商工リサーチの2016年倒産データをもとに、「黒字倒産が多く利益に偏った経営が憂慮される」と指摘。「中小企業にもキャッシュフロー計算書の作成を義務づけ、これを浸透させることを提起したい。」と述べられていました。

そして、「資金繰表については、古くから慣れ親しんでおり、認知度や活用度、あるいは重要性は今日も変わらずに脈々と受け継がれているように思う。いまこそ中小企業にキャッシュフロー計算書の作成と経営への活用を広げるべきだ。」と結ばれていました。

書かれていることはおそらく間違っていないのだと思います。しかし、私がこれまでお会いした中小企業経営者は「決算書は税理士にお願いして作成していますが、試算表や資金繰表は作成していません。」という答えばかりだったからです。

そこで、実態を改めて確認したくなり、今回の投稿となりました。

中小企業の多くは資金繰表を経営に活用できていない

中小企業と言っても中規模企業と小規模企業があり、約9割は小規模企業です。私がお会いした企業もすべて小規模企業です。

小規模企業の中にも資金繰表を認知・活用し、重要性を理解している素晴らしい企業はきっと存在するでしょう。しかし、ほとんどの企業は資金繰表を活用できていないのが実態なのではないでしょうか。

「小規模企業振興基本法の意義と活用法」(独立行政法人 中小企業基盤整備機構 | 中国本部・中小企業大学校広島校)では、小規模企業の経営実態について以下のように書かれています。この状況は小規模企業振興基本法が制定・施行されて約3年が経過した今も、あまり改善はしていないのではないでしょうか。

  •  95%以上の小規模企業者は、どんぶり勘定であり、計数管理が苦手である。
  •  忙しさなどからなかなか勉強する機会がない、したがって基本的な経営知識が不足しがちであるため、経営数値を押さえる計数管理もおろそかになりがちである。

中小企業の約9割が小規模企業ですから、中小企業として捉えてもキャッシュフロー計算書以前に資金繰表の作成と経営への活用が、持続的発展に向けた課題であると考えます。

 さいごに

日々の資金繰りをきちんと管理するによって、いついくら資金不足になりそうなのかを顕在化することができ、早めに資金手当に動くということも可能となります。資金繰りの状況が顕在化できるだけでも、経営者の資金繰りに対する先行きの不安は、かなり軽減されるはずです。

次回は、計数管理による経営上のメリットについて、考えてみたいと思います。

 

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竹内 覚

竹内 覚

中小企業診断士、2級FP技能士、宅地建物取引士。千葉県佐倉市在住。「中小企業支援を社会人としての集大成にしたい」との想いから中小企業診断士になる。立命館大学卒業後、信託銀行へ入社。熊本および首都圏の法人融資渉外、信用格付の付与・モニタリング、業界・企業調査に従事。その後生命保険会社へ移り法人融資、保有不動産や運用事務に関する業務効率化プロジェクトの推進役を担う。モットーは “汗をかく”。