「計数管理が苦手」という経営者は多いのではないでしょうか?

計数管理は会社の成長と密接に関わります。
「経営の成否は計数管理にあり」と言っても過言ではないと私は考えています。

そこで、今回は計数管理による経営上のメリットについてお話します。

会社経営における計数管理とは

計数管理って言われても抽象的でわかりにくいですよね。

会社経営における計数管理とは、簡潔に言うと「経験や勘ではなく客観的数値を根拠に意思決定するための管理」です。(詳細な解説はコチラをお読みください)

経営者は、自身の勘や経験をもとに会社の進むべき方向性を説明することはできても、客観的データ、つまり数値に落とし込んで説明することは苦手という傾向があります。前回の記事の中でも「95%以上の小規模企業者は、どんぶり勘定であり、計数管理が苦手」というお話をさせていただきました。

中には、経営者の経験や勘による意思決定で長年存続している会社もあります。しかし、経験や勘に基づく説明は客観性がなく分析・検証ができないため、金融機関などに根拠のある説明ができません。

また昨今、事業承継が大きなテーマとなっていますが、経験や勘は属人的なものですから後継者に引継ぐことも極めて困難です。

会社経営は利害関係者の協力なしには成り立ちません。経営の安定、会社の成長を目指すためには、計数管理をおろそかにしてはいけません。

計数管理は経営の安定に不可欠

計数管理は経営における計画や統制の諸活動に役立てることを目的としたものであり、管理の範囲についは特に明確な定めはありませんが、一般的には下表のとおりです。

基礎資料がタイムリーに作成され、それをもとに分析・予測可能な管理体制を築けるのが理想ですが、実際、計数管理体制がきちんと構築できている会社は少ないと思います。

経営者の多くは事業の視点、つまり売上高を最も重視し販路拡大や取引先との関係構築を行うことは得意ですが、財務の視点、つまり計数管理は苦手という傾向にあります。

確かに、売上拡大は重要です。しかし、いかに利益を生み出していくか、いかに資金繰りを回していくかの方が、経営の安定、会社の成長にとってはより重要です。

どんなに売上が増えても、利益管理が甘いと売上拡大を見込んで仕入や経費が膨張し、その結果資金繰りが回らなくなり会社が突然死するという、取り返しのつかない事態に陥るリスクがあるからです。計数管理は経営の安定に不可欠なものです。

計数管理は会社の信用を高め成長へと導く

安定した経営、会社の成長を考える上で、金融機関との良好な関係構築は不可欠です。運転資金や設備資金が必要になった時、すぐに融資の相談ができる金融機関を持つことは極めて重要なことです。

金融機関は苦手という経営者は多いと思いますが、金融機関担当者の多くは「会社の事業を知り、融資・助言を通じ会社の成長に貢献したい」という気持ちを持っています。それは私も以前、金融機関で融資業務に従事していたので、よく分かります。会社と金融機関は、債務者と債権者という相対する立場にありながらも、「会社の成長」というゴール、互いの利益は同じなのです。

ではなぜ経営者は金融機関に苦手意識を感じてしまうのでしょうか。それは、金融機関は財務の視点、つまり融資したお金をきちんと返せる会社かどうかという、経営者が苦手とする計数管理に関するところが話の入り口だからです。

よって、計数管理がきちんとできていると、金融機関の求める基礎資料をタイムリーに提出でき、それによって会社への心象も良くなり、円滑に融資のやりとりができるようになります。

そして、融資を着実に返済することで会社の信用が向上し追加融資も受けやすくなるため、会社の成長スピードが加速するという好循環が生まれるのです。


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竹内 覚

竹内 覚

中小企業診断士、2級FP技能士、宅地建物取引士。千葉県佐倉市在住。「中小企業支援を社会人としての集大成にしたい」との想いから中小企業診断士になる。立命館大学卒業後、信託銀行へ入社。熊本および首都圏の法人融資渉外、信用格付の付与・モニタリング、業界・企業調査に従事。その後生命保険会社へ移り法人融資、保有不動産や運用事務に関する業務効率化プロジェクトの推進役を担う。モットーは “汗をかく”。