あなたが「バリバリのヤル気溢れる経営者」なら、このブログに価値はありません。

今回は、モチベーションについてお伝えします。
社員ではありません。
経営者である、貴方のモチベーションです。

どて焼きよりも、何故か関東の「煮込み」が大好きな経営者の話から始めましょう。

ポジティブ ≠ モチベーション

先日、飲食店を営む友人と飲む機会がありました。
起業8年目。44歳の男性です。
彼は、日本の大衆酒場文化を大切にした店作りをコンセプトとしています。
どて焼きではなく、何故か関東の煮込みをこよなく愛す。関西生まれの飲食店経営者です。

彼はとても明るい性格。
性格も口振りも、例えるなら明石家さんまさん。
こちらが劣等感を感じてしまうほど、ポジティブ思考の人間です。

ところが乾杯の後、彼は開口一番、こんなセリフを口にしました。

「…いややもう。最近、社員がトロくてしょうない」

私は、当たり前の切り返しをしてしまいました。

「モチベーションが下がってるんですか?」
「下がってんのは、俺のモチベーションなんよ」

安定はモチベーションを阻害する

何があったのでしょう?

話を聞くと、彼の事業は安定していました。素晴らしいことです。
ただ・・・さらに、良く良く話を聞くと何か違和感を感じました。
ここ1年あまり、彼を取り巻く経営環境はほとんど変わっていないのです。
5店舗を構え、どの店も業績は堅調。
彼も社員も、ここ数年、同じような仕事しかしていないようです。

似たような毎日に刺激がなくなり、彼のモチベーションが低下しているのではないか。
私はこう思いました。
その証に、その日彼は過去の話ばかりを私にしていたのです。

・1店目の出店のとき
・最初の融資を取りつけた時
・正社員が10人中、一気に4人やめた時
・初めて一等地に出店したとき

彼にとって、繰り返し大きな変化が訪れていた時です。
私は気づきました。

「変化」がモチベーションを刺激していたのだと。

環境の変化が彼の事業を成長させ、モチベーションが高まり、さらに事業を成長させたのです。
過去の話をすることが、きっと心地よかったのでしょう。

環境変化がモチベーションを高める

誤解を恐れずに、断言します。
経営者のモチベーションを上げる方法はひとつです。

それは環境変化に挑み、戦うこと。

事業が危機的な時は、必死に生き残りの戦略を採る。
事業が安定的な時は、さらなる成長への戦略を採る。
変化が必ず経営者を動かします。
モチベーションを刺激してくれるからです。

ある日、私はある経営者向けのセミナーで、偶然彼と会いました。
そのセミナーは、中小企業の経営者に株式上場の魅力を伝えるものでした。

私は1ヶ月後に中小企業の株式上場を喚起するセミナー講師を勤めるため、
セミナーの運営を手伝っていました。

どうしてここにいるのか、彼に尋ねてみると
「お前(筆者)に触発されてみた」このように言うのです。

近年、株式上場を目指す中小企業は緩やかに増加傾向にあります。
TOKYO PRO MARKETなど、成長企業向けの新興市場が存在感を示し始めているのです。
売上が5,000万円にも満たないアーリーステージの企業でも、
株式上場は夢ではありません。

多くの経営者が夢を持ち、上場を目指して会社の成長戦略に挑んでいます。
私は彼と飲んだ時、そのことを熱く伝えていたのを思い出しました。

次なる変化のきっかけを、株式上場に求めたのかもしれません。
彼は、やはり明石家さんまさんのような口振りで、上場への意気込みを明かしてくれました。

変化への挑戦こそが、経営者のモチベーションを高めます。

私達は、そのお手伝いができる中小企業診断士のチーム「FYS」です。

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石井 伸暁

中小企業診断士・1級販売士。専門商社で15年以上の小売業支援経験を有します。信条は「WIN-WINアプローチ」。ビジネスの成功は、顧客の利益創出を相互の「協同」と「交換」で成し遂げていくものと考えています。