11月2日のファイナルでは、南アフリカの圧勝に終わったワールドカップラグビー。
 
グランドの内外で多くの人たちの胸を打ちました。

今回はその余韻が残るなか、少し語りたいと思います。

釜石の魂

私はなんと言っても釜石の人たちの思い、が印象的です。

言わずと知れた鉄鋼の町、ラグビーの町、釜石。

名ラガーマン松尾雄治さんを生んだ新日鉄釜石は、1979年から1985年まで前人未到の社会人リーグ7連覇を成し遂げました。

ラグビーの町、釜石の住民の熱い思いが、ワールドカップの試合会場誘致を勝ちとり、2試合が組まれたのです。

東日本大震災で甚大な被害を受けた釜石。

懸命な復興活動の最中、「世界中のお客さんに釜石に来てもらい楽しんでもらう」というホスト精神が、根底にあったと言います。

そして、被災した小学校の跡地にできた釜石鵜住居復興スタジアム。多くの人がもてなしの準備をしてきて、本番を迎えましたが…悪夢が。

台風19号が東日本各地を襲い、予定されていた10月12日のナミビア対カナダの試合が中止になりました。でも釜石の人たちは下を向くことはなかった。自分たちの魂は決して試合を見ることだけではない、と。

釜石の人たちはワンチームになって、多くの外国人を迎えたからこそ、感謝を込めてカナダ代表のメンバーは台風が過ぎ去った釜石の街を助けたのです。

何かを成し遂げようとする一体感。成し遂げられなかったときも下を向かない強さ。

私が最も感銘を受けたワールドカップラグビーの一幕です。

ジャパンの魂

それにしても日本チームは凄かったですね。私は幸運にもスコットランド戦を生で見ることができました。

それは劇場のような歓声と悲痛の声の繰り返し、そしてノーサイドを迎えた感動。

本当に得難い経験でした。

ワンチームをスローガンとしたジャパン。躍進のポイントは2つあったと思います。

まずは、ベスト8に入るという明確な目標。

そのためになすべきことを、ヘッドコーチのもと、ひたすら信じて、激しい練習をしてきた。

田村優選手が「仲間を信じること」をインタビューで連呼していたのが印象的です。

次にチームのまとまり、つまり優れたコミュニケーション。

ダイバーシティと言うと人事っぽいですが、多くの価値観の異なる外国人がチームメンバーに入り、一つの目標に向かった。

メンバーを束ねたリーチ主将の手腕も素晴らしかったですね。

組織の魂

別に結論じみたことを言うつもりはありません。

ただ、企業の大小、組織の大小に関係なく、改めて釜石やジャパンから学ぶことは、

・目標の共有化

・チームを一体化させるコミュニケーション

・強いリーダーシップ

そして情熱でしょうか。

あたり前のことができたジャパン、4年後が楽しみです。

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Okudacs

船橋市在住の中小企業診断士です。金融・決済系の会社でマーケティングを担当しています。経営に大事なことは、キャッシュフローを重視し、顧客満足を高めることだと考えています。