神は見ているぞ…
はじまり
どもども。ぱくさんでございます。
「ブラック企業」という言葉が一般化して久しいですよね。
世界一劣悪とすら評される日本の労働環境ですが、
ついこの間も某国営的なTV局の件が話題になったり、某広告の最大手の話があったり。
最近じゃこんなサイトまでできる始末。
何なんでしょうね、本当に。
膿が出きったもんだと信じて、今後はいい方向に変わってってほしいもんですが。
どうかなあ。プ○ミアムフライデーとかお花畑みたいなこと言ってる時点でオサトが知れてるか。。。はあ。。。
ひょっとしたら、コレを読んでいる貴方もそんな環境で働いているのかもしれないですね。。。
今日は、それなりに社会で揉まれてきた人間として、
この手のブラックな労働環境やその中で汲々としている諸兄に対し、
私が思うところをお伝えしたいと思います。
俺達はモノじゃない
月月火水木金金
24時間働けますか
一昔前には当たり前に使われていたこれらの言葉ですが、恐ろしいと思いませんか?
人間のことをモノとか機械みたいに扱っていますよね。
ブラック・ジョークとしてならまだ理解できますが。
高度経済成長期ってやつを、こういうおっかねぇ言葉が顕すところの、所謂モーレツ社員が支えてきて、
それで今日の日本がある、というのは否めない事実かもしれません。
ですが。ですが、ですよ。
一昔前ならまだしも、時代はもはや、高度情報化社会。
あらゆるもののオートメーション化・効率化が進んでおりまする。
普通に考えれば、高度経済成長期と同じかそれ以上の水準の仕事を、
当時より遥かに速く片付けられるようになっているはずです。
にも関わらず、ぜんぜん減ってない労働時間。
あるぇー。
それっておかしくねぇ?
うん。普通に考えておかしいですよねぇ。
結局のところ、そういう劣悪さにも耐えて、耐えて、
それを美徳とする日本人気質も相まって、
ずっと放置プレイされてたんですよね。労働環境問題。
★
今でも覚えています。
ワタシが初めて入った会社で、
リフレッシュのために有給休暇を取ろうとして上司に言われた言葉。
「あのね、ユウキュウってのはね、
体調が悪いとか、忌引とか、
そういう止むに止まれぬ時にしか使っちゃいけないの。」
ある程度知識のある人なら、
コレが噴飯モノの発言であることがお分かりいただけるでしょう。(注1)
だいたい、1日2日、ヒトが一人休んだところで仕事が回らなくなるんなら
一体何のために会社組織を作ってるんでしょうね。
なんかもう呆れを通りこして笑っちゃったのを覚えています。(注2)
労働者側の権利すらマトモに使わせない環境。
ほかにもサビ残、ナントカハラスメント、何でもござれ。
こういうのを(自主規制)と言わずしてなんというのでしょう。
…イ㌔
冒頭申し上げたような事件がいくつも重なることで、ようやく、ようやく
こんな有様な労働環境が改善されようとしています。
される…んだとおもいます。たぶん、たしか、きっと。っていうか頼むよほんと。
国政選挙もあることですし、今後の政権次第ということもあろうかと思いますが、
表に出ない無数の犠牲のお陰で、少なくとも、労働者側が声を上げる下地は揃いつつあります。
★
なので、あまりにも劣悪な環境のもと働かされているヒトがいたら。
もうね、うまいこと手を抜きましょう。その仕事。
適当にやっつけでやれば良いんです。
健康を損なうような環境を作り出しているのは上司や経営者の責任です。
貴方は自分の身体を守ることを第一に考えたほうが良い。
労基でもドクターでもカウンセラーでも、使えるものはなんでも使いましょう。
なんなら仕事をやめてしまってもいい(最後の手段ですが)
仕事<<【越えられない壁】<<健康
大真面目にそう思います。
★
日本人は皆んな本当に真面目なので、
休むことや、逃げたり投げ出したりすることを「忌むべき行為だ」とする風潮がありますよね。
でもですよ。よく考えて下さい。
「そもそも、貴方はなぜ働くのか?」
…と問われたら貴方はなんと答えるでしょう。
答えは色々あろうかと思いますが、ひとつ間違いなく言えるのは、
「健やかに暮らしていくため」
理由の背景にはコレがあるはずですよね。
なのに、その仕事で身体を壊したら本末転倒じゃないですか。
劣悪な労働環境を忌避することは、逃げでも投げ出しでもありません。
(生存)戦略的な撤退です。
「逃げるな」、なんて簡単にヒトは言ってくれますが、
貴方の身を守るのはあなた自身しかいません。
マイケル・ジャクソンも「Beat it!」って歌ってましたし。
孫子曰く「三十六計逃げるに如かず」です。
案外、撤退したその先にパラダイスが待ってるかもしれませんしね。
それでも一つだけ注意
さて、そんなわけで言いたいことはだいたい言ったのですが。
一個だけ、それでも手を抜いてはいけない仕事ってのがあると思うので最後にちょっとだけ。
それは「自分の専門」
何らかの専門で食ってる人は、コレだけは絶対手を抜いてはいけないと思うのです。
(より正確には、「手を抜いていると思われ」てはいけない、ですが。)
雇用者や消費者が、貴方にお金を払っている理由の最たるものは、
得てしてその専門性です。
プロ意識と言い換えても良いかもしれません。
なぜ、顧客は美容師にお金を払うのか。
医師に、弁護士に、靴磨き職人に、料理人に、そしてコンサルタントに、貴重なお金を払うのか。
その専門性に、払う金額以上の価値があると思っているからです。
だから、手を抜いてはならない。
★
誰かが自分の専門性に対して手を抜いた場合、3つの損があります。
① その人の専門性に関する評価が落ちます
② (「何だこの程度か」と顧客に思われるので)同業者の評価が下がり迷惑がかかります
③ 顧客が損をします ※最重要
普段ちゃらんぽらんでも「コレだけは譲れない」何か。
そんなものを真摯に磨き上げてきたヒトであれば、
撤退した先にパラダイスが待っている可能性が高い気がするのです。
あ、でも、↑で言ったとおり、やばかったら撤退しようね。約束だぞっ(はあと)
おわりに
<今日の名言>
「いのちだいじに」
(byドラゴンクエスト)
ではまた。
<注>
1、本来は、特に理由がなくても有給休暇は取得できます。コレが原則。もちろん企業にも都合があるので、「別の日にしてよ」って言う事はできるのですが、「はじめから使わせない」ってのは論外です。
2、でもそんな言葉をぐっと飲み込んだあの頃。頑張れオレ。チミは正しい。正しいんだ。
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ぱ く
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