業務命令って、言われた方は嫌な気持ちにしかなりません
先日ある管理職が部下にこんな発言をしていたのを耳にしました。
「これは業務命令です。仕事なので嫌なこともやってもらわなければならないです。もし、やってもらえないならば評価を下げます。そんなことはしたくないので、ちゃんとやってください。」
どう思われますか?
会社側としては会社が決めたことをしっかり効率的に実施して欲しいところです。
それは正しいと思います。しかし、会社が決めたことは必ず成果に結びつくのでしょうか?
こればかりは誰もわかりませんね。
世の中はものすごいスピードで変化しています。その変化に俊敏に対応するためには、起きている問題を早くとらえることが重要です。そのためには、最も現場に近い人が肌で感じている嫌悪感や問題意識を正確に捉えましょう。なぜならそれこそが問題の本質だからです。
いまや、会議室にいて物事を指揮している場合ではありません。
今や、現場に直面しているすべての社員が自ら考え、自らお客様に価値を提供し、心から会社に貢献したいと思うことで変化に対応した対策を生み出さなくてはいけない時代なのです。
必要な情報が経営者に届かなくなるのは、そういう社風だから
さて、先の「業務命令」ですが、このように言われて「心から会社に貢献したい」と思うでしょうか?
私は嫌です。
こういわれるとどうなるか?
社員は言われたことしかやりません。他に必要と思うことがあっても、命令されていないことに力を入れても評価されないからです。
下手すれば評価を下げられる。だったら余計なことはやらない方がまし、言われたことだけ無難にやっておこう。と
すると、現場感覚で必要な問題解決などは提言すらされなくなります。
そして、上司は現場の実態を知ることはできなくなります。経営者層に伝わることはあり得ません。
こうして社長は裸の王様になってくのでしょう。
経営者に現場の情報が正しく伝わるようにするための対策は
「社員が言いたいことを言える社風」を作り上げるしかありません。
そのためには、何が必要でしょうか?
まず、社長が腹をくくることです。
何を言われても怒らない。何を言われても笑顔でいる。何を言われてもありがとうよく言ってくれたと感謝する。
社長が変わることで必ず会社は風通しがよくなります。相当の覚悟が必要ですが。
企業あるある
多くの企業に勤めている社員が共通にこのように言っています。
「うちの上司が、悪いことは早く言って欲しい。早い対策をすれば対処できるから。いい報告は後でも構わない。悪い報告はできるだけ早く報告してもらいたい。」
真に受けて、悪い報告をしたら怒鳴られた。
「どんな影響があるのか?」「問題の原因はなんだ!」「対策はどうするのか?」「なに!そんなことも考えてないのか?」「対策を考えてから報告しろ!」と
だから、悪い報告ほどしっかり原因分析と対策を検討してからじゃないと報告できないよね。と
この上司は、さらに上司に報告するときを考えてこう発言していることでしょう。
すると、その上司の上司、、、つまり社長が似たような発言をしていると思われます。
社長が笑顔で悪い報告を受け止め、「よく言ってくれた感謝する」と言われたら社員はどう思うでしょうか?
「よーし!何とかしてやらなければ!」
きっとそう思うことでしょう。
セミナーのお知らせ
相手が話したくなるストーリーのある『質問の技術』
※タイトルは仮です。
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申し込み方法などは別途ご案内いたします。
営業力の向上には、話すスキルよりも質問スキルを磨くことが効果的です。
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・「御社の経営課題は何でしょうか?」と聞いて嫌な顔をされた
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などの失敗は質問スキルを活用することで解決することができます。
ビジネスのあらゆる場面で重要となるコミュニケーション能力。なかでも質問は相手に強制的に考えさせることができるとても強い武器です。しかし、質問を間違えると相手を怒らせたり、困らせたりします。
質問を場当たり的にしてはなりません。目的を明確にして相手から情報を引き出したり、気づきを与えたりしながら目的にたどり着かせることが重要です。そのためには、質問のストーリーが頭の中に整理されていることが必要です。
この質問の技術を整理してお伝えいたします。この機会に奮ってご参加ください。
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高橋 光久
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