ブログをご覧の皆様こんにちは。仲光和之です。
不定期ではありますが、これから「事業承継」に関してシリーズでお伝えしていきたいと思います。
なんで事業承継??ということなんですが、まぁ私がついこの間事業承継に関して勉強を始めたからなんです。(もう少しすればきっと事業承継士って名乗れると思います。試験に受かれば。。。)
タイトルを「かんたんな事業承継のお話」としている通り、ゆっくりわかりやすく、そのうち上級編の内容に(私の成長に合わせて?)進めていければと思っています。
事業承継ってやらないとどうなるの?
「事業承継」というのは、簡単に言うと「次世代に会社を引き継ぐ」ということです。
多くの中小企業は社長が大半の株を持っているケースが多く、その場合「社長としての役割+会社そのもの(株式)」を引き継ぐ形になります。
では事業承継をやらないとどうなるか。
話は簡単です。
社長が亡くなったと共に会社も無くなるってことです。
雇われている従業員はたまったものじゃないですし、高い技術力をもった会社だとすると、日本の競争力低下にもなりかねません。
戦後の混乱期に会社を興し、高度経済成長期を支えてきた会社の社長もみんな高齢になってきて、しっかり事業承継を進めていかないと日本はまずいことになるよね、というのが今の状態です。だから国も力を入れているわけですね。
事業承継をしない、つまり「廃業」を選ぶということについてはまたいつかお話しするとして、
後継者(次の社長)がすでに決まっているとした場合、事業承継が遅れるとどういうことが起きるのか
について、お話していきたいと思います。(じゃあ何歳くらいが適切な承継のタイミングなのよ??って話もまた今度。。)
会社の成長力が停滞してしまう
全ての会社がそうだとは言いませんが、一般的に事業承継が遅れる、つまり社長が高齢な場合の問題点について2つご説明します。
①後継者の成長が阻害される
長く社長の座にいると、当然ながら後継者が社長としての経験を積む機会が失われることになります。
従業員として経験を積むことと、「経営」に携わることは全く別物です。
求められるスキルやノウハウも当然ながら違います。
社長が病気で急逝なんかして、経営ド素人の新社長が就任なんてなったらえらいこっちゃです。
②融資を受けることができない?
中小企業の場合、会社の業績、将来性だけでなく、社長個人の資産や信用力をベースに融資判断されるケースもあります。
例えば現在の社長の年齢が80歳としたら、陣頭指揮を執ってバリバリ稼いで借金を返せる期間はあと何年くらいと判断されるでしょうか?
事業が成長するチャンスが来て設備投資をしたいとなった場合、上記の例だと銀行は融資してくれるでしょうか?
営業面でもデメリット?
こちらも同じく2つご説明します。
①顧客担当者の若返り
歴史のある会社の場合、古くから付き合いのある、お互いが強い信頼関係でつながってるお客さんがいたりします。
中小企業の場合、得てしてこのようなお客さんに依存しているケースも多いかと思います。
そのようなお客さんも当然ながら社員の若返りを図ります。
昨日までツーカーの関係だったベテランの客先担当者が急に若い担当に変わったりすると、今まで通りの関係で仕事をするのは難しいです。
年齢差も大きいと、一から人間関係を作るのも困難です。
ライバル企業は、こういうタイミングを狙って営業を仕掛けてくるそうですよ。
②お客さんから不安に思われる?
事業承継のうまくいった会社が引き継ぎあいさつの時にお客さんのところに行くと、
「あーやっと〇〇さんの会社、息子さんに継いでくれたんだね~。そろそろ取引先変更を検討しないと、〇〇さんが亡くなったりしたらこっちの商売も止まっちゃう!なんて話をしてたとこなんだ。」
こんな話をされることがあるそうです。
また会社によっては、下請け先の社長の年齢を選定基準に加えてる、つまり事業承継リスクを抱える会社とは付き合わないというところもあるようです。
これらの話はもちろんすべての会社に当てはまるわけではないですが、単に会社がなくなってしまうという話だけでなく、
後継者がいたとしてもその事業承継のタイミング次第では大きな問題が発生しかねない
ということがお分かり頂けるかと思います。
第2話でも引き続き簡単に事業承継のことをお話ししていきたいと思います。
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