今回は、生産性を改善していく手順について考えてみたいと思います。
「生産性を改善していこう」と口で言うのは簡単です。
生産性を改善する目的の共有化
これを実務の世界で実行していくには、会社として、組織として、しっかりした手順を持つことが重要です。
その手順として、
1、 目的の共有化・・何のために改善するのか
2、数値の目標化(KPI)・・・あるべき姿は
3、実行・・・どうやるのか
まずは目的の共有化です。
企業は利益をあげることが究極の目標でしょう。これと生産性の改善との結びつきにピンとくる人は少ないかもしれません。
「働く人の意欲を高め、職場環境が改善され、効率的に仕事を進める」ことで生産性が改善されます。(結果、労働時間が短縮され、利益が改善します)
この結びつきについて従業員にきちんと説明することが大事です。
目標のKPI化(会議を効率化する場合)
たとえば、どの企業にも共通課題といえる「会議の効率化」に焦点を当ててみます。
皆さんの会社では会議がどの程度全体業務に占めていますか。
NTTデータ経営研究所が数年前に調査した仕事の分析によると、15.4%が会議に費やされているそうです。しかも約4割の人が「無駄な会議が多い」と。平均的に言えば、1ヶ月160時間(1日8時間×20日)のうち25時間が会議ということになります。
ですから、減らす目標をKPI化します。
- KPI20%削減(25時間×20%=5時間)
従業員30人の場合、5時間×30=150時間削減
時間給2000円として150時間×2000円=月30万円、年360万円
この数値をまず掴みましょう。
同じ成果を20%削減された労働時間で生み出せたら、これだけの利益改善に繋がるのです。
会議の効率化に向けた実行
最後に実行です。
話を会議の効率化で進めます。「ただ何となく会議を開いて、みんなに伝える、共有化する」「一つの部署から複数者が参加する」「遠隔地から集まって行う」
皆さんも心当たりはありませんか。たとえばこうした慣習を正すだけでも大きく変わります。
しかし、本質的には「会議の段取りの枠組み」をしっかり教育することにあります。つまり、「その企画の目的、その日の会議での目標、論点、進め方」の4点についてです。
掛け声だけでなく、生産性改善というのは、教育・研修が必須だと思います。
次回はこのテーマで進めたいと思います。
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Okudacs
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