短期間で初心者に教える際に、私が気を付けているのは以下のことです。

  • わかりやすさ
  • 関与度を高める(考えさせる・体験させる)
  • できると思わせる(気づかせる、ほめる、(あまり)否定しない)
  • 共有

の4つです。
今回は、「なぜ、これらが必要なのか」について記事にまとめてみました。

 

わかりやすく教える理由

多くの場合、教えられる側(以降、受講生と略)は、教える側(以降、講師と略)との知識差は非常に大きいです。
講師にとって何気なく使っている言葉でさえ、受講生にとっては初めて聞くことが多いです。
もし、講師が同僚に話す言葉を受講生に話した場合、受講生はどう感じるでしょうか?
チンプンカンプンの状況が続きます。
そして、その状況が続くと、熱心な受講生でさえ、「自分には関係ない」と思うようになり、その内容に対しての関与度を下げてします。

「誰にとっても、わかりやすい説明」というのは、永遠の命題ですが、少なくとも、自分が思っている以上に受講生は初心者のことが多いです。
この対策には、「難しい用語を可能な限り日常の言葉に言い直す」、「身近な実例を示す」、「イメージを使う」、などが必要です。
とはいえ、どうしても、難しい用語を使わざると気もあります。
この際は、一度以上はその用語の解説が必要をしておくとよいです。

 

関与度を高める(考えさせる・体験させる)

誰にとっても、一方的に話を聞き続けるのは非常に苦痛です。
前述のように、講師と受講生の間には知識の格差が大きく、新たな用語や、新たな考え方を立て続けに聞かされます。
人間の集中力は長く続かないといわれています。
例えば、1時間の間、一方的に聞き続けたすると、多くの人は、脳の処理が追い付かなくなります。
こういったことを避けるために、一時間前後に一度、休息をとるとよいのですが、とはいえ休憩したとしても、頭はあまり休みません。

では、どうすればよいのでしょうか?
受講生を当事者にして、関与度を高めることが大切です。
大きく2つのことが重要だと思います。

1つ目は質問や問題の提示により、考える時間を設けてもらうことです。
これにより、講師側から受講生に主導権が渡され、少なくとも受講生の自由意思が働くようになり、関与度が高まります。

2つ目は体験です。
教えるときは、座学的に聴覚や視覚に一方的に理論的に訴えることが多いですが、それを触覚などの他の感覚、好奇心などに訴えることで、得られる効果や感動、満足感といった心理的・感覚的な経験価値を生み出します。
これにより、受講生を受動的から能動的に変えて、関与度を高めることができます。

 

 

できると思わせる(気づかせる、ほめる、(あまり)否定しない)

考えたことについてのアウトプットを設けたとしても、初めて学んだばかりの受講生は、大抵の場合は誤った解答を出します。
誤った解答は、そのままにするのはNGです。教える時間に多少余裕を持てるのであれば、相手が気が付くまでサポートすることが有効です。直接答えを聞くのと、サポートあるとはいえ自分自身が気づき・納得したのでは、後々の満足感やモチベーションが大きく異なります。
また、多くの人は、褒められるとうれしいし、否定されると反発します。
ですから、教えれたことに対して正解を出した場合は、多少大げさでも褒めてあげましょう。
そして、間違った答えであっても否定するのではなく、あっている部分は褒める一方で、間違ったまま進まないように、間違っている部分はサポートして正しい方向にサポートしてあげましょう。

 

共有

意外に忘れがちなのが、共有です。
誰もが、新しく知ったことや考えたことについて、「正しく理解できたの?」、「他人はどう考えているのか?」、「誰かに話してみたい」という欲求を多分に持っています。
これらの欲求を満たすためには、同じ受講生間で、情報を共有するのが良いです。
受講生間のレベルは様々ですが、同じ教えを受ける仲間同士、何らかのつながりを感じています。
共有時間を設けることで、講師に一方的に教わるインプットだけでなく、知ったこと・考えたことについてのアウトプットもできるので、受講生のモチベーションや満足感を高めることができます。

 

 

最後に

人にものを教えるというのは、なかなかに難しいことです。
上記のことが分かっていても、できないことも多々あると思います。
しかし、少しでも上記のことを取り入れ、改善していくことで、受講生の教育を推進してはいかがでしょうか?

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布能 弘一
千葉県柏市に在住の中小企業診断士。 WebやWindowsなどアプリケーション開発やインフラ環境の構築を担当。登録後、経営に関する各種執筆や、IoT・売上などのセミナー、商業やサービス業の経営支援などに従事しています。 理念は「三方よしの企業を増やす」
布能 弘一

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