よく聞かれているテーマかと思いますが、中小企業の視点から少し考えてみました。
その前に。
2020年は東京オリンピック、パラリンピックの年です。あと3年を切りました。私も大変楽しみです。世界一流の競技を様々な種目で見れるなんて、エキサイティングですよね。
さて、訪日観光客は2016年の2000万人からオリンピックの年には4000万人に倍増すると予測されます。つまり外国から多くの人が買物し、宿泊し、電車に乗り、歴史文化に触れます。
その消費額は2016年で3.7兆円(観光庁)、雇用誘発効果は27万人(みずほ総研)と推定されます。ざっと倍すれば7.4兆円、54万人となる訳です。
ビジネスの大きなチャンスです。
受け入れ態勢
ある地方都市で数年前に行った、次のようなアンケート結果があります。
「訪日観光客を積極的に呼びこみたいか」について85%が「いいえ」と答え、その理由の60%が言葉の問題としている一方、外国人に「店の応対はどうだったか」について聞いたところ、逆に85%が「普通以上」と答えています。つまり問題ないと答えています。
このように、大きなギャップがあります。
しかし、わからないわけではありません。「言葉がわからないから説明できない」「日本人を優先したい」などなど。手間がとられて大変だという思いがあるのでしょうね。
では、乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか?
ソフトとハード
このような話を聞きました。
私の友人がある旅館に行き、女将に聞いた話です。
「宿泊者のほとんどが海外からの旅行者です」(その旅館は外国人旅行者の受入を始めて30年以上、延べ18万人以上が宿泊とのことです)
「コトバ?障害なんかになりません。単語+身振り手振りで伝わる。難しければ紙に書いてもらうのです。」
その女将は、
・外国人だからといって特別なことをしなくても良い。
・今地域にあるものを活用して楽しんでもらう。街の生活そのものを見てもら
えれば、それで充分。
・街の人と一緒に地域で旅行者を受け入れる
つまり、特別なことをしなくても普通にやれば大丈夫ということです。
人と人とのコミュニケーションは必ずしも流暢なコトバが必要ではありません。私たちが海外旅行する時もそうですよね。これがソフト面で重要と思うことです。
次にハード面です。
これは私の専門領域でもあるのですが、電子決済の導入です。中国人ならスマホ決済、欧米人ならカード決済が彼らの生活では当たり前です。
外国人がストレスなく支払いできる環境は整えたいものです。今日では、スマートフォンを決済端末として使う廉価なしくみもあります。以前このブログでも書きましたが、現金決済より1.5倍の売上単価アップに貢献します。
千載一遇のチャンス
ですから、この千載一遇のチャンスを生かすための環境整備を行いましょう。
ソフト面はスタッフの教育(簡単な単語の習得)・店頭での表記、ハード面は電子決済の導入です。
しかし、一番大事なのは旅館の女将のような「やる気」だと思うのです。
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Okudacs
船橋市在住の中小企業診断士です。金融・決済系の会社でマーケティングを担当しています。経営に大事なことは、キャッシュフローを重視し、顧客満足を高めることだと考えています。
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