来年から本気だそう。。。

はじめに

こんにちは。パクさんでございます。

一年がボチボチ終わろうとしているわけですが、忙しない年末をいかがお過ごしでしょうか。

僕ですか?率直に言って「これどうやって納めるんだろう」な感じで
様々なヨシナシ事がいい感じに生煮えのまま山積みな年納めでございます。
つ~か真面目にどーすんだろうこれ。※毎年言ってます

年末といえば身も心も大掃除する時期なわけでして、物理的に身辺整理するのは当然としても、
精神的にも1年を振り返り、整理(※1)し、新たな思いを胸に新しい年を迎えたいものです。

整理しきれない想いってありますよね

さて、そうはいっても「どうしても心から拭い去れない理不尽な出来事」って
一つや二つ思い当たるのではないでしょうか。

どうしても許せないあの言葉、あの仕打ち、
あいつが全部悪いんだ、あんなことさえなければ、なぜ私があんな目に、エトセトラエトセトラ…

こういった心の傷のことを、心理学の専門用語で「心的外傷」とか「トラウマ」(※2)とか呼ぶようです。

ご多分にもれず私も大いに思い当たるのですが(汗)、
みなさんってこういう気持ちをどのように処理されているでしょうか。

「もっと楽しいことを考える」
「愚痴としてぶちまける」
「酒を飲んで忘れる」

人間、何年も生きてくるといろんな処理が思いつきますね。

でもまあ、なんとなくモヤモヤが残って、
またしても悶々とし始める…なんてのもよくある話のような気がします。

悶々とするくらいで済めばまだ良いのかもしれません。
中には心身のトラブルや、引きこもりなど社会的に深刻なケースに発展することもあるわけで。。。

さまざまなストレスに晒されがちな現代社会において、
トラウマへの的確な対処方を身につけることは、必須事項なのかも知れませんね。

アドラー的なトラウマの捉え方

さて、このなんともやっかいな「トラウマ」ですが、
アドラーはなんと、「トラウマの存在を否定する」という立場をとっているとかいないとか。(※3)

名著「嫌われる勇気」で有名になった何ともRock ‘n’ Rollな立場ですが、
実際のところ、少々いい過ぎでして(汗)。

アドラー自身の正確な言葉を引用しますと、

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック――いわゆるトラウマ――に苦しむのではなく、経験の中から目的に適うものを見つけ出す自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって、自らを決定するのである。」(※4)

こんなことを言っているようです。

つまりどういうことだってばよ

つまるところ、アドラーは
「トラウマによって人生が決定されるわけじゃないよ。
 いつだって人生は自分が決めるんだよ」
…というようなことを言っていると解釈できそうです。

例えば、

「昔ひどいいじめにあった」というトラウマが、貴方にあったとしましょう。

その事自体は事実でしょう。とてもお気の毒なことであったと思います。
当時のことを思い出すと、やるせない気持ち、怒りで心が満たされて、
何もかも投げ出したくなるような衝動に駆られるかも知れない。

…ですが、その悲しい過去の出来事(トラウマ)貴方の未来の行動を決定づけるでしょうか?

A)「昔ひどいいじめにあった」ために「引きこもる」人もいれば
B)「昔ひどいいじめにあった」から、「心身を徹底的に鍛え、いじめっ子を見返した」人もいるはずです。

AとBの境目はどこにあるのでしょう?

言いかえれば、誰がそれを決めるのでしょう?

いじめっ子でしょうか?
それともいじめがあったという事実でしょうか?

…違います。決めたのは貴方です。

「昔ひどいいじめにあった」ことに、
「ネガティブな意味付け」をして、「引きこもる」という手段を取るか、
「ポジティブな意味付け」をして、「心身を鍛える」という手段を取るか。

いずれも貴方が決定しているのです。

だから、そこに「変わりたい」という意志さえあれば
貴方は今この瞬間から、より良い方向に変われるはずなのです。

ちょっと釈然としない考え方かもしれないですね。アドラー心理学独特の難しさだと思います。

 

…ではちょっと違う考え方をしてみましょう。

 

あらためて質問です。

Q:「過去って変えられますか?」

…いかがでしょう。

NO…ですよね。普通に考えて。タイムマシンでもこさえない限り無理です。
そして多分、タイムマシンの開発は不可能です。

だから、貴方が抱えているその「トラウマ」、たいへん申し上げにくいのですが、
どんなに悩んだって、いまさら変えられやしませんよ?

 

…どうでしょう。これは動かしがたい事実のはずです。

 

なので、変えられやしない過去のことで悶々と悩むより、
過去から学んだことを糧に、
今後の未来をより良いものにするように考え、行動した方が、

よっぽど建設的な人生じゃないですかねぇ?

…っていうのがアドラー的な考え方の根幹であるような気がしています。

私なんかはこの事に気づいたときに、
これまで悩んでいたことがきれいに解消できまして(※5)。
だからといって、これまで悶々と悩んでいた時間が無駄だったとも思わないのですが。

気持ち一つで人生はバラ色に変わりうるんじゃないかと思った次第です。

なお、一応付け加えると私は「アドラー心理学が唯一絶対の解」だとは全然思っていません。

いろんなやり方があっていいと思います。それで人がハッピーになれるのなら万事OK。
…この考え方も実はアドラー的ではあるのですが、きりがないので今日はこのへんで(汗)

 

今日の記事が、皆さんの心の整理に一役買ったなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

おわりに

【今日の名言】
「最大の名誉は決して倒れない事ではない。倒れるたびに起き上がる事である。」
(ブッダ)

 

末筆になりましたが、本年は大変お世話になりました。

ちょっと早いですが、皆様ぜひとも良いお年をお迎えください。

また来年もご贔屓に。

 

ではまた。

 

クリスマスぅ?知らんわそんなもん!

 


<注>

1、多くの人が勘違いしていますが、「整理」は「必要なものと必要でないものとを分けて、必要でないものを捨てること」と言う意味だそうで。「捨てる」というニュアンスが入っているのは意外なんじゃないでしょうか。

2、リンク先に詳しいですが、「トラウマとは、心の傷。肌が切れて血が出ているような、いわゆる怪我と呼ばれる身体的外傷とちがって、外からは目に見えないけれど、心や精神に傷が生じている場合に、その傷をさしていう語です。」とのことです。(参考リンク

3、「マンガでわかる心療内科」が面白おかしく、かつわかりやすくまとめてくれています。(参考リンク

4、引用の引用で恐縮ですが…(参考リンク)。

5、単純な脳味噌だからかも知れないですが…


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ぱ く

「世界中がハッピーであるために、とりあえず自分の目の届く範囲を全員ハッピーにしよう」…と今日も諸々ワルダクミしています。 以後よしなに!