FYSブログをご覧のみなさま、こんにちは!

FYSパートナーコンサルタント、中小企業診断士の仲光和之です。
本日は前回(第1話)に引き続き、創業についてのお話をしたいと思います。

私が最近(2018年4月)中小企業診断士として創業しまして、
その辺りで感じたこと、考えたことを、創業の教科書的なものとは一線を画した形で、
ざっくばらんにお伝えします。

今回は、創業時の形、「個人事業主」「法人設立」について考えていきます。

ちなみに私は個人事業主を通らずに、いきなり法人(株式会社)を作りました。

個人事業主の方が楽??

創業においては間違いなく個人事業主が楽です。
手続きの数やかかる費用が全く異なります。
詳細はその手の書籍やサイトにお任せしますが、
一番苦労したのは、所得税や社会保険、住民税の仕組みについての理解でした。

サラリーマン時代は、おそらく同様の方も多いと思いますが、
総務部にお任せ状態で全く理解してなかったからです。

数十年理解しようとせずに放置してきたことを、改めて勉強するのは
なかなかの苦痛でして、やっと腹落ちして、他の人にも説明できるようになるには
結構な時間がかかりました。

ちなみにお金ですが、株式会社設立の場合は、約25万円程度のキャッシュが必要となります。

定款を電子化することや、商工会議所の創業塾等の「特定創業支援事業」を活用することなどで、
いくらか安くすることは可能です。

一方、個人事業主は、税務署に「開業届」を提出すれば完了です。

じゃぁなぜ法人設立したの??

法人化にもメリットはたくさんあります。

ある一定額以上の利益については、個人より法人の方が税率が低くなりますし
個人に比べて経費にできる費目が多かったり、赤字の繰越年数も個人より長いです。

とはいえ、これらのメリットはある程度事業規模が大きくなって
その効果が出てくるのかなと思います。
そう考えると、創業期は個人事業主でスタートして、規模の拡大と共に法人化を
検討するのがいいと私も思いますし、一般的にもそういう意見が多いです。

 

ではなぜ私は法人でスタートしたのか。

まぁ将来いずれ法人化するなら最初からでもいいか!みたいな
軽い考えもあったんですが、私が経営コンサルタントを事業としていることが
最大の理由です。

企業経営者の苦労を知るには、手っ取り早く自分が経営者になってみることかなと
考えたからです。

もちろんそうしないと経営コンサルタントができないわけではないですし、
個人事業主も立派な経営者です。

でもまだ数ヶ月ですが、実際に株式会社の経営をしてみると、
給与(役員報酬)をどのように決めるか、社会保険の会社負担分のしんどさ、
資金繰りに対する恐怖感など、一般的に経営者が懸念していることを、
小規模ながら体験することができました。

私の会社は従業員を雇用していませんが、雇用すると当然労働保険(労災、雇用)も
発生しますし、それに伴う事務処理と会社負担費用が発生します。もちろん給与もです。

以前はぼんやりとしか考えてなかったですが、今は従業員一人でも雇用している会社を
心底尊敬しています。私には人など到底雇えないと思います。

こういった経験を多少なりともすることで、支援先の経営者に共感を持って接することができ、
さらに寄り添った考えが持てるようになるかな~と思ったことが、
私が法人設立を選んだ理由です。

正直お金の面ではしんどいですが(笑)

結論としては、法人化することでの信用度をあまり必要としないなら、
スタートは個人でいいのかなと思います。
ただ制度面でだけの考えで決めるより、法人化することで得られる経験やその理由なども含めて、
多面的に検討すべきです。

その検討内容と費用・手間を天秤にかけて、どちらを選ぶか考える感じかと思います。

 

もし、個人、法人の制度的なメリット、デメリットを期待して
ここまで読まれた方は申し訳ございません。

そういった情報は書籍等を通じて、体系的に整理して頂き、
ここではつい最近起業した私が、どんなことを考えてたのか等々を
これからもお伝えしていきたいと思います。

 


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仲光 和之

【(株)ソウルスウェットカンパニー代表取締役、キャッシュフローコーチ(R)中小企業診断士】 建設業(電気工事業)での現場監督や、不動産管理業で業務のIT化推進、ベテラン社員の技能承継に携わる。その後退職、独立。 現在は『ビジョンと経営数字の専門家』として、ビジョン策定、浸透に関する支援や、決算書が読めなくても一枚の図で会社のお金の流れを把握する「お金のブロックパズル」を使った支援を行っている。 また消費税軽減税率制度や段取り力向上に関するセミナーを全国各地で実施。わかりやすさと多彩なワークが好評。