ネッツトヨタ南国株式会社様(高知県高知市 代表取締役社長 伊藤 俊人)
ネッツトヨタ南国株式会社様は、社員重視なのにトヨタのディーラーの中で16年連続の売上日本一。2002年11月に日本経営品質賞を、2015年1月には第1回ホワイト企業大賞を受賞した有名な会社です。
トヨタがレクサスを展開する際に、モデルにした企業です。本物の顧客満足を目指したレクサスはネッツトヨタ南国さんに学んだんですね。
急な訪問にも神対応
今回の見学は福島正伸先生のコンサルタント塾の一環です。
前回ブログにてご紹介した株式会社ファースト・コラボレーションさんを見学したのですが、その100mほど隣にレッツトヨタ南国さんがあるので、福島正伸先生が急遽アポを取っていただき、見学することができました。
ラッキーでした。福島正伸先生に感謝!
しかし、突然の訪問にも、2名体制で説明してくれました。
説明はまるで完璧に準備されたセミナーを見ているようです。
おもてなしのためには非効率でよい
自動ドアは効率的だけど・・・
自動ドアは使わない。重い扉にすることでお客様に扉を開けさせてはならない。
お客様が車でいらっしゃったら扉を開けてお待ちすることで、おもてなしすることができる。
わざと重い扉にして従業員が気配りをしなければならない環境をつくっているそうです。
トイレの案内板は見にくい方がいい
トイレの案内版が小さくて分かりにくい! これもわざと。
お客様がキョロキョロするのを見て、声をかける機会を増やす
右上がトイレの目印です。確かに分かりにくい
展示車は非効率?
下の写真で何か気づきませんか?
展示車が一台もないんです。
展示している車種に乗りたいかどうかわからないし、展示するのは店が売りたい車であるので、展示するのに意味を感じなくなったとのことです。
床が御影石の整備場
ラウンジからガラス張りの整備場が見えるようになっています。
なんと床が御影石。
海外からの視察で「なんでこんな危ないことをしているのか、意味がわからない」
「御影石にオイルがこぼれると滑るので危ないじゃないか」と指摘されたそうです。
理由は、床を御影石にする事で、オイルが床にこぼれてもすぐに拭く気遣いが出来るようになるため。
そもそも、床にオイルがこぼれてそのままにする方がおかしい。
お客様に見えるようにして、常に清潔を保つことが大事なんです。
わざと大変な方を選んでいるんですね。
ネッツ南国大辞典
車のカタログよりどんなスタッフがいるのか知ってもらいたい。
ここには車の紹介は一切掲載されていません。スタッフの紹介だけが掲載されています。
そうすることで、チーム営業が可能になるからと。
一人の営業マンにお客様が複数いらっしゃった場合にも、写真で見たことがあるスタッフが対応することで親密感が湧く。
後ほど担当営業マンがお客様に適宜対応できなかったことを詫びると、お客様からは「いや、ぜんぜんかまわんよ。〇〇さんが対応してくれたから」となるそう。
まさか、ここまでする?
朝食がでるってどういうこと?
朝食を無料サービスにしています。
展示車がなく、飲み物、朝食サービス
すでに、何屋かわかりません。
一流ホテルのラウンジというのがピッタリです。
認定保育所もある
社員の働きやすさを考えると託児所は必要になります。
しかし、社員しか使えない託児所では勿体ない。せっかくなら地域にも使って欲しい。
2014年 保育園運営の全額出資会社を設立し、認定こども園「びすた保育園」を開きました。
社員しか使えない託児所より、地域で役立つ保育所に!
カーディーラーですよね?
もう、何が常識なのかわかりません。
48時間試乗
極めつけは、試乗車が48時間試乗できること。
48時間って2日間ってことですよね? それって普通レンタカーって呼びませんか?
しかも、ネットで予約できるんです。車種とグレードを決めたら、日程を選んでGO!
48時間試乗している間に、乗ってきた今の車はメンテナンスされてしまうと。
まさかここまで・・・
営業はチーム営業
一人の熱心な営業マンがいるよりも、整備士がメンテナンスに関わり、ショールームのアテンダントがおせっかいにかかわっていくこと。
10年付き合うならば感じのいいお店を選んでいただきたい。
奥さんがいつでも行きたいときに行けるように付き合っていただきたい。
会社としてそういったお客様に選んでいただきたい。
整備は他社製でもメンテナンスする
トヨタはネッツとカローラと車種が異なれば、メンテンナンスできないのが常識です。
ネッツトヨタ南国さんは国産メーカーなら基本整備を断りません。外車のよっぽど特殊な車でなければ整備するとのことです。
それは高い技術力だけでなく、熱い思いを感じます。
見学の翌日に龍馬像を観光してから、タクシーで高知空港に向かいました。
タクシーの運転手さんが20分間文句を言い続けていました。
先日、車を整備に持っていったら、「この車種はうちでは整備できません。他に行ってください」って言われたそうです。
「もう二度とその店には一生いかないからな!」って、なぜか私に吠えてました。
このまま他社が頑張らないと、みんなネッツトヨタ南国さんに行くことになりますね・・・
自立型人材
以前、横田会長にお会いした際におっしゃっていたのが印象的でした。
「私はなにもしていません。全部社員がやってくれています」と
全ての社員は自立的に考え、行動します。
営業マンは営業が基本機能、整備士は整備が基本機能、アテンドはそれが基本機能に過ぎない。
その上でもっと良くするために、もっとお客様に喜んでもらえるために、すべての社員が自分で考え、自分たちで工夫して、自分たちで改善して実行する。
社員旅行も自分たちで計画立てて、ほぼすべての社員が参加する。
よさこい祭りの地域イベントも自分たちで
もっとよく! もっと自分らしく! もっと生き生きと!
会社は自分たちが主役を演じる舞台だそうです!
人が育つ会社を作る支援
ネッツトヨタ南国さんは、社員が生き生きと働いていました。
そして皆さんとても楽しそうです。
前回ご紹介したファースト・コラボレーションさんもそうです。
楽しそうに働いていました。
日本ホワイト企業大賞を受賞するようないい会社の共通点は
「会社が楽しい」のだと強く感じました。
私は大人が楽しく遊ぶように働ける会社を増やしたいと思います。
大人は人生の半分以上は働いています。その働いていることが辛く苦しいことでは人生が不幸になってしまいます。
働くこと自体が楽しければ、人生は幸せになります。
だから、大人が楽しく働く会社にする支援をしたいです。
夢は、日曜日の夜に明日会社に行きたくて興奮する世の中にしたい。
FYSでは、自立型人材を育成するお手伝いをさせていただいています。
経営者からよく聞くお困りごとでは
・社員が言うことを聞いてくれない
・社員が楽しんで仕事をしていない
・社員が怒らないとやらない
・社員が自分で考えて行動しない
研修、勉強会、自己啓発、Eラーニング、コーチング、昇進試験、人事評価制度、目標管理制度など
を取り入れても実際は効果が薄く、それだけでは自発的な社員は育成されません。
経営者と社員が一緒に会社を良くするためのプログラムをご用意しております。
自立型人材育成プログラム
取り組む主なテーマ |
社員が「自ら目指したくなる」自社のミッション・バリュー・ビジョン作り |
社員が「お客様をファンにする」自社の圧倒的価値・強み作り |
社員が「やらされ感なく挑める」事業戦略作り |
社員が「目標達成をあきらめない」一体感あるチーム作り |
会社が「社員、家族、お客様、取引先から応援される」会社の紹介作り |
会社に「貢献したくなる」マネジメントと自発的環境作り |
上記テーマの中で重要な課題に絞って
コンサルティング、研修、ワークショップ、セミナー、コーチングをカスタマイズしてご提供いたします。
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