小売店のロス削減対策についてお伝えする3回目。
今回は、最後の「管理ロス」についてです。

管理ロス対策はミス対策

まず、おさらいです。商品ロスの発生要因は以下のように区分されました。
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商品ロス発生要因
・外部ロス…外部の者によるロス(万引きなど)
・内部ロス…内部関係者によるロス(内引きと言われるスタッフや出入業者による商品の持ち出し)
・管理ロス…商品管理上のロス(入荷処理モレや棚卸作業のカウントミス)
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統計では、全体の商品ロスのうち、管理ロスは35.2%を占めることが分かっています。
(引用:Global Retail Theft Barometer 2013-2014)

どんな理由のロスでも、会計ルールは情けをかけてくれません。
万引きだろうが、棚卸のカウントミスだろうが、
一旦「商品がない」とされれば、それはロスによる利益の減少に変わりはないのです。

管理ロスの問題は、基本的に店舗オペレーションのミスによって引き起こされます。
理由は、完全にあなたのお店の中にあります。
万引きなどの悪質的犯罪と異なり、対策をすればするほど利益となって成果が表れます。

管理ロス対策は「努力が必ず報われる」

管理ロスとは、帳簿上の入出庫計上ミスや棚卸のカウントミスなど、
在庫管理の過失によって発生する商品ロスです。
管理ロスは理論在庫と実在庫の差異に直結します。
従って、管理ロス対策は商品ロス削減における大前提となります。

理論在庫が狂っていれば、現状分析も対策の効果測定も不正確なものになってしまいます。
理論在庫の精度向上には、以下の情報更新を正確に実施することが大切です。

・仕入、返品、廃棄処理、売上による入出庫情報
・価格変更、原価などの商品情報

特に、情報更新に「手作業」を伴う場面ではミスが発生しやすくなります。
更新作業のルール化、マニュアル整備といったガイドラインの設定は、ミス防止に効果を発揮するものですが、確実性の高い取り組みは、POSシステムの導入などITの利活用です。
EDI化、伝票処理の自動化によって、高いレベルでミスを防止できます。

一方、実在庫の確認においては、精度の高い棚卸の実施が欠かせません。
自店で棚卸を実施する場合は、棚卸の意義や重要性をきちんと従業員に教育しましょう。
なんのために棚卸をするのか、理解に至っていない従業員は多いものです。

外部業者に棚卸を依頼する際には、同業者等への情報収集に努め、
事前に棚卸業者間の作業精度を比較したいものです。
カウントすべき商品を明確に判別できるよう、整理整頓も徹底しましょう。
外部業者の読み取りモレを防ぎます。

ロス率を下げることは大変な努力に加え、時に出費をともないます。
ロス対策より「売上アップを志向する方がラク」と思われる方も多いでしょう。

しかし、私のロス対策の支援経験からは、
「売上を上げるために使った30の努力」=「ロス削減に使った10の努力」
両者の売上高増加率は、ほぼ同じにになるものと痛感しています。

ロス対策、あなたも始めてみませんか?


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石井 伸暁

中小企業診断士・1級販売士。専門商社で15年以上の小売業支援経験を有します。信条は「WIN-WINアプローチ」。ビジネスの成功は、顧客の利益創出を相互の「協同」と「交換」で成し遂げていくものと考えています。