長毛種には厳しい季節でやんす
はじめに
こんにちは。パクさんでございます。
それにしても暑い。暑い。暑い。(※1)
いわゆるひとつの夏真っ盛りでイヤンなっちゃいますよね。
どうぞお体にはお気をつけて。いやいやマジで。
全国で熱中症でぶっ倒れている人が続出しておりますしおすし。
ぼちぼち夏休みに入られる方も多いと思われますが、
ここはひとつ日頃の疲れをしっかりと癒やしていただければと思います。(※2)
「もうしょ…うがないね」、なんて言ってられません
一方で、気温以上に暑い…というか熱いのが、
先日開幕を迎えました、全国高等学校野球選手権大会(=夏の甲子園)です。
今年ついに100回目を迎える同大会で、
全国の猛者達が例年以上の熱戦を繰り広げてくれることでしょう。
自分も一人のスポーツフリークとして、
毎年非常に楽しみであります(そろそろ千葉勢の優勝が観たいぞ!東北勢でもいいぞ!)。
★
楽しみなんです、が。
一方で一抹の不安が募ったりもするあたり、
「俺もおっさんになったよなあ。」とか思います。
何が不安かって?
「たしかに暑いけど、自分たちは大丈夫だったんだから、
今回も同じようにやっとけば無問題でしょ。」
…というイケてない判断を、指導者や運営側がしてやしないか、ということであります。
それって思考停止じゃないでしょうか?
この7月は歴史に残るレベルで暑かったようで、
日本の気象庁は「災害である」と言う見解を出しております。(リンク)
また今年に限らなくても、確実に、間違いなく、暑くなっています。(リンク)
「自分たちは大丈夫だった」と宣っていらっしゃるその時代とは、
明らかに置かれている状況が違うのです。
また、夏の甲子園の運営面でも、第1回と今回を比較しますと
参加校数:73校→3781校
本戦開催期間:6日→16日
とまあ大型・複雑化が顕著なわけでして、球児たちの体の負担は増すばかりなんですね。
実際、熱中症で倒れちゃった選手もいたようですし。(リンク)
なんかもう、全試合ナイターでやれないかとか
いっそのこと京セラドームでやればいいんじゃないかとか、
そんな事を思っちゃうんですよねえ。なんかあってからじゃ遅いですからねえ。
…って思うのは私がリスク(やばいことが起こる可能性)管理のコンサルタントだからなんでしょうか…
★
少しだけ話がそれますけど。
「最近の若者はXXXXだから駄目だ。俺たちの時代はXXXXだった」
みたいな考え方にも、↑と似たような構造がありますよね。
「江戸時代」とか、「戦後すぐ」とか、
「バブルが弾けた頃」とかと、「今この瞬間」を比べれば、
様々な状況が異なっているはずです。
同じモノサシで比べるなんて、ナンセンスですよね。
過去事例は万能ではない
話を戻して。
「過去、そうだったから」
我々は過去の慣習になんとなく流されがちですが、
ときにはちょっと考えてみてほしいのです。
「ほんとにそのままで大丈夫?」と。
★
確かに、過去事例は多くの場合、有効な判断材料になりえます。
実際、コンサルティング業においても、類似の過去事例が役に立つことはママあります。(※3)
クライアントから過去事例の情報自体を要求されることだってあります。
だからといって、
「過去事例がまるっきりそのまま使えるか?」といえば
…殆どの場合はNOです。
何故か。それは「前提が異なっているから」です。
- クライアントの業界や、規模が違うかもしれない。
- 競合が増加したり、勢力を伸ばしているかもしれない。
- 時代背景や景況感が違うかもしれない。
- 過去存在しなかった革新的なIT技術が一般化しているかもしれない。
エトセトラエトセトラ…
こんな感じで、
「過去事例が前提としていた状況」と、
「いま時点で自分が置かれている状況」の相違点は何か?
これらを適切に勘案することで、過去事例は初めて有効に活用できるのです。
…なので、件の甲子園の件では、
「昔とは平均気温も違えば、運営期間も出場校数も全然違うんだから
(球児たちの健康を最優先に考えれば)、
開催場所や開催時間の変更もやむを得ないよねぇ」
ってなんないのかな、なんて思っちゃうんですよねえ。(※4)
★
過去と現在の相違点を、常にアンテナを張って考え続ける。
これって、コンサルタントとして基本だけどとっても大切な心構えだなって、
この暑さの中で気づかせていただいた次第です。
おわりに
【今日の名言】
「ありえない事態が起こったなら疑うべきは2つだけだ
前提条件が間違っているか それともあんたの頭がいかれちまったか」
(アニメ PSYCHO-PASSより)
甲子園の件、いろいろ調べていたら、
運営側も一応考えてはいる(?)みたいなので、(リンク)
なにもトラブルがないことを心の底から祈りつつ、
1ファンとして熱戦を期待したいと思います。。
ではまた。
<注>
1、大事なことなので3回言いました(笑)。
2、熱中症の予防に水分や塩分補給に加え、十分な休養も挙げられています。(リンク)
3、進め方や成果物を参考にしたりします。
4、本来スポーツは教育の一環なんだから、こういう(球児の健康を最優先する)論調がもっと大きくてもいいと思うんですけどね。ビジネス的な側面も大いにあるから難しいんだろうなあ。う~ん。。。
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ぱ く
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